「仏事あれこれ小百科」、2000年6月安芸教区基幹運動推進委員会発刊。
この冊子刊行するとき、とても勉強になった。安芸教区の先輩僧侶が白熱した議論をかわし一緒につくりあげたものだ。できあがった冊子だけ見ているとそのあたりの事情はわからないのだが、あの頃がとてもなつかしい。
この冊子が十万部に近く発行できたことで、地元の中国新聞の出版部門が興味を持ち、「仏事なんでも大辞典」(2002年9月中国新聞社刊)発刊へとつながった。「仏事あれこれ小百科」編集の主要メンバーが中国新聞の企画に参加して発展的に完成したのでした。どちらの書籍も主に広島県という、限られた地域で出版されましたが、なかなかの部数が発刊できました。熱心な浄土真宗信者=安芸門徒の底堅さを感じた経験でした。あとから出版された大辞典の特筆すべき内容は、御布施の参考額まで記載されていたことです。安芸教区という宗派の公的機関では触れにくいところまで踏み込んだ内容でした。当初から、安芸教区発刊の冊子で御布施の参考金額に触れれないかと強い働きかけがあったのですが、私ではそこまでの調整はできませんでした。。。しかし一般社会の出版事業も巻き込み、仏事本が地域でヒットしたのですから、結果的にはとても嬉しいことでした。
1997年に、広島別院、安芸教区教務所へ勤め始め、2年目の時に広報部担当となり3年目の時にこの冊子を作ろうという話になりました。決まっていることを表現するだけのことと、当初はたかをくくっていたのですが、仏事一つ一つについてもいろんな考えや由来があり、それらの異なる考えの方々をも調整しなくては1冊にまとめ上げられないのです。そのため執筆に関係した方、作法の専門家や重鎮と、何度となく激論が交わされました。最終手的には冊子にのらなかった違う考えも含め、すべての意見を聞くこととが出来たのは、通常では得られない貴重な経験でした。そのときに触れた先輩方のさまざまな意見や考え方が、僧侶として仏事作法に関する疑問質問に受け答えしていく素養になり、その後の僧侶としての自信にもなっています。このブログではときどき仏事作法についても紹介していきたいです。
今日はお香について書こうと思っていたのですが、電話などかかったり、用事が入ったり、時間が無くなりました。もう帰らなければならない時間になってしまいました。次回、最近思うことなども交え、あらためてかきなおします。<(_ _)>
*浄土真宗本願寺派の仏事作法
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